バウレ族牡羊マスク 32cm アフリカンアート 仮面 （r211-20）

コートジボワールのバウレ族が生み出した牡羊の仮面は、アフリカンアートの中でも特に儀礼性と象徴性が際立つ存在です。
牡羊は豊穣や献身の象徴として祖霊や精霊に捧げられ、共同体に調和と加護をもたらすと信じられてきました。
この32cmの仮面は立体的で迫力があり、巻角の造形が力強さと美しさを兼ね備えています。
羊の静かな眼差しと穏やかな表情は、捧げものとしての従順さと、祈りを受け止める受容性を感じさせます。
角まで一本の木から彫り抜く技法は、自然素材に生命を宿すというバウレ族の美意識と霊的な感覚を映し出しています。
民族学的に見れば、この仮面は単なる装飾ではなく、供犠と儀礼を代替する精神的媒体であり、社会と宗教の結節点を象徴する重要な文化資産です。
壁に飾れば空間に荘厳な雰囲気を生み、日常にアフリカの深い精神性を呼び込む特別な存在となるでしょう。