メンデ族 サウェイ ヘルメット型仮面 (r451-25)

メンデ族(シエラレオネ、リベリア北西部)に伝わる、女性結社サンデ(Sande)の儀礼で用いられるサウェイ(Sowei)ヘルメット型仮面です。
サンデ結社は女性のみが所属・運営するアフリカでも稀な成人儀礼組織で、少を大人の女性へ導く通過儀礼において、この仮面を纏った踊り手が精霊の化身として登場します。
頭部には多層の彫刻によるコワフュール(髪型)表現があり、頭頂部の小さな髷状の突起の下に、格子文様や杉綾文様を刻んだ層が重なっています。
サンデ社会が理想とした結髪様式を象徴的に彫り込んだもので、工房彫師によって個性が表れます。中央には鋸歯状の帯文様が巡り、上部と下部の顔面部を区切っています。
小さく伏し目がちな目、控えめな口元は、女性に求められた謙虚さ・慎み深さの表現です。
顎下の幾重もの首の輪(ネックリング)は、サウェイマスクを特徴づける最も重要な要素の一つで、豊かさ・健康・水の精霊と結びつきを象徴します。
黒褐色の艶やかなパティナは、長年の使用と手入れによって生まれたもので、儀礼で実際に使用されてきた歴史を物語ります。西アフリカの儀礼美術にご関心のある方へ、ぜひこの一点をご検討ください。
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